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白髪は抜いてはダメ?

黒い髪の中に目立つ白髪をみつけてしまうと、つい抜きたくなってしまうものです。 しかし、昔から「白髪を抜くとかえって増える」と言われ、白髪を見つけても抜いてはいけないとされていますが、本当に、白髪を抜くと増えるといわれているのでしょうか。

本来髪は、頭皮の外に押し出される前に、メラニン色素によって色が定着されます。 そのために、見た目にはもとから色がついて生えてきたように見えるのです。しかし、実際、メラニン色素によって色がつく前の頭皮下では、すべての髪は白髪なのです。 メラニン色素によって毛髪が着色する過程は、毛髪生成時にプロセスの一環として組み込まれているのですが、何らかの要因によって、メラニン色素を作っている色素細胞であるメラノサイトや色素幹細胞の働きが鈍くなると、メラニン色素が生成れなくなり、白髪のまま頭皮の外に出てしまうことがあります。 つまり、白髪の原因はメラノサイトなどの衰えにあるのです。 メラノサイトなどの働きが衰える原因については、はっきりと解明されていませんが、遺伝や加齢、生活環境、ストレスなどが原因の一端を担っています。

ゆえに、白髪を抜いたからと言って、白髪が増えるということに医学的根拠はありません。 しかし、毛髪というのは、毛根ひとつの毛包(毛穴)につき、1~3本存在しています。 そのため、白髪になっている1本だけを抜いたつもりでも、毛包内の他の毛根に刺激を与えてしまいます。 ダメージが蓄積すると、毛根の働きが弱まり、細くて薄い毛しか生えてこなくなり、髪全体の色素が薄くなったように見えます。 これを「白髪が増えた」と錯覚している人が多いのです。

つまり「白髪を抜くと増える」は俗説ですが、白髪を抜いても増えることはないかわりに、減ることもありません。しかし、他の毛根を傷つける原因となってしまうので、そういう意味ではやはり白髪は抜かない方がいいでしょう。